島でアパート暮らし

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「地方移住」とセットのテーマとして度々あげられるのが「古民家暮らし」
小豆島に移住した方の多くは、空き家バンク掲載物件の一軒家に住まれることが多いため、島の古民家暮らしの情報はあちこちで見かけます。そんな中、『小豆島のアパート暮らしの様子も知りたい…!』と思う人も多いのではないでしょうか。
今回は、小豆島のアパートに移住した私が、島でのアパート暮らしについて紹介したいと思います♪

▲お気に入りのくつろぐ部屋

小豆島に移住して現在3年目の私。移住してからずっとアパートで生活しています。

1, 小豆島でアパートを選んだ理由
単身で移住してきた私にとって、「古民家(一軒家)」というものはかなりハードルが高く感じました。移住して間もなく、知らないことばかりの中で、古い大きなお家の修理や掃除を1人でするのはちょっと…きびしい!と思い、アパートへの移住を希望しました。自分の実家が古い(本当に古い)民家だったため、古民家の厳しさというのは移住前に身をもって体感していました。(日常的にやってくる虫、鍵がちゃんとしていない、冬は室内が0℃以下になる、梅雨から夏にかけては雨漏りとの戦い、などなど…)

▲入居してすぐ、まだピカピカの物件

2, 小豆島でアパート選びをしてみて
小豆島で古民家(一軒家)に住むなら、土庄町・小豆島町が運営する空き家バンクを利用し、ネットで物件を閲覧する方法があります。しかし、アパートは不動産業者での取り扱いになるため、小豆島では電話の直接問い合わせ、物件を探すことになります。(小豆島では現在も、不動産業者さんが持つ物件情報のネット掲載はありません。もっと物件情報にアクセスしやすくなったら良いのですが…!)地道に一軒ずつ電話をかける物件探しに最初は少し驚きました。
小豆島はアパートの数も少なく、空き部屋の情報がすぐに口コミで広がり埋まってしまうと聞いていたので、できるだけ時間の余裕をもって物件探しを始めました。翌年の3月に移住する予定で、9月から電話でお部屋探し。結局、見つかったのが2月で、その間紹介された物件がたったの1件…!小豆島でアパートを「選ぶ自由」はほとんどないのか~!と思いながら、二つ返事で契約書にサインをしたのを覚えています。
しかし、実際島に住んでみて気づいたことですが、小豆島のアパートは立地の良い場所に作られることが多いため、住みやすい環境が整っていることが多いです。実際、私の住んでいるアパートも、薬局や郵便局に歩いて行ける立地のため、とても暮らしやすいです。

▲平成初期を感じさせる洗面台

小豆島のアパートは1人暮らし用の間取りがほとんどなく、大抵がファミリー向けのお部屋です。1人で暮らすには、場所を持て余すことも多いですが、友達や家族が遊びに来た時には、ゆったりと過ごすことができます。(その分、家賃はそこそこかかります。)
また、アパート暮らしは近所付き合いが気楽です。同じ棟に住んでいる住民さんへの挨拶や、大家さんと家賃のやり取りを交わすくらいなので、近所付き合いは都会とさほど変わらないと思います。最低限、年に一回自治会費を払い、秋祭りの時は御花代(お祭りを盛り上げてくださる地区の方への労いの寄付)をお渡しするだけ。小豆島でよくある、畑の収穫物のおすそ分け文化(食べ助け)はありませんが、慣れない環境でバタバタしているときは、このような気楽な近所付き合いが心地よかったりもします。

しかし、やはりアパート暮らし。
穏やかな小豆島に暮らしていても、近隣住民さんとの距離が近い分、騒音などには気を使います。また、便利な立地と引き換えに、交通量も多く、国道からの車の音が騒がしかったり、ベランダに干す洗濯物に気を使うこともあります。そして何より、私が一番つらいなと思ったことが、土いじりができないこと。


▲どうしても花を育てたくて買った植木鉢たち(夏になる頃には部屋の温度が暑すぎて全部ダメになりました)

小豆島は気候も良く、オリーブ公園などで気軽に珍しいハーブを買うことができるので、オリーブやハーブ、柑橘の木を育ててみたい!と思うのですが、やはり、アパートなので派手な土いじりはできないです。自然あふれる小豆島で、自宅でのびのびと土に触れない事はストレスになりました。鉢にお花を植えて室内に飾っていても、夏の部屋の暑さで枯れてしまったり、日光が足りなかったりと、うまくいきませんでした。お庭があるお家はいいなあと、一軒家の暮らしが羨ましく思うこともあります。

それでも、アパートに住む良さもたくさんあります。アパートは修繕費や維持費などがほとんどかからず、掃除なども狭い範囲で済むので住みやすいです。玄関や窓の鍵がしっかりしていることも、1人暮らしとしては安心です。移住する前にイメージしていた「離島暮らし」とは少し異なる「小豆島でのアパート暮らし」ですが、自分のペースで少しずつ島に馴染んでいくようなこの生活を気に入っています♪

▲冬の時期は夕焼けで部屋全体がオレンジに染まります

Rin

RINです。2021年に新卒で小豆島で就職・移住してきました。社会経験の浅い私が、小豆島で1人で暮らしていくのはなかなか大変です。でも、小豆島が大好きなので、ここで立派な大人になれるよう、今日もお仕事・島暮らしを全力で取り組んでいます!

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