古民家の天敵⚡シロアリ

皆さま「シロアリ」はどんな生き物か知っていますか?
マンション暮らしだと出会いたくても出会えない存在ですが、古民家に暮らし始めてからは梅雨の風物詩と言ってもよいくらい、今では身近な存在に⚡

シロアリは一般的にイメージする黒いアリとは違い、木造住宅の床下などに生息し木を食い荒らして家を倒壊の危険にさらしてしまう、とっても恐ろしい生き物です。普段は人目につかない場所にいますが、梅雨の時期になると羽アリ(羽が生えたシロアリ)となって一斉に飛び立つため、湿度の高い暖かい夜に明かりをつけて窓を開けようものなら家中が羽アリに・・・なんてことも?! ※1
このシロアリ、特に長年空き家になっていたような家ととても相性が良いので、空き家バンクで古民家を買いたいと思っている方は要・注意です!

実際はどんなに注意していても、暮らす中で実はシロアリに食われていた、と分かることもありますが物件の契約前に最低限「蟻道」の有無は確認しておいたほうがよいと思います。

蟻道とは、シロアリが通るトンネル状の道。案の定、↑写真の蟻道がある周辺の柱を叩くと「ポカポカ」と明らかに中が空洞になっている(=シロアリに食われている)音がしました。
この例はたまたま発見しやすいところにありましたが、床下からの浸食になると物件内見時に見つけることは正直難しいと思います。そんなときは、
・所有者にシロアリの被害があったことがあるかを聞く(湿気がたまりやすいなど、シロアリに目をつけられやすい家というものは存在するようです)
・シーズンにシロアリが大量にみられるようになった時点で業者に依頼する、の対応になるかと思います。
がっつりとシロアリにやられていた場合、薬剤による駆除と予防処置で何十万という出費になることもありますので注意が必要です。※2

※1 室内に羽アリがたくさんいるからといって、その家に生息しているとは限りません。外から飛来してくるヤツもいます。あまりにも数が多いようだったら、一度業者に見に来てもらうと安心(無料で見に来てくれる業者もあります)。我が家は生息はしていないだろうことを確認はしていますが、毎年天井からたくさんポツポツと落ちてくるため、蚊帳を張って寝ています。
※2 シロアリに食われているからといって忽ち除却しないといけないということでもないようです。写真の住宅は柱が空洞になっていても持ちこたえていたので、昔の住宅は頑丈に作られているのだなーと妙に感心してしまったり…。とはいってもやはり耐震等の面では心配なので、被害が大きければ補強工事はしたほうが良いとは思います。
その場合は補助金もうまく活用してみましょう。

kana

2020年2月に単身移住。
現在は商業エリアからは離れた地域に住み、近くの畑での家庭菜園や稲作チャレンジなどをして島ぐらしを楽しんでます。

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