よくあるご相談

島で農業をしたいです。

生業として農業で生計を立てたいのか、計画作物、経験の有無、農地の取得、資金等様々なことが絡んできますので、はじめるにあたっても簡単ではないですし、農業自体一言でいうと「続けるのは大変」だと思います。ただ、一方で島内の遊休農地も増えてきていますので、そういった農地を活用して作物を育てる方は応援したいですし、島にとっても重要だと思っています。
まずは、上記の検討要素をご自身で整理した上で、小豆農業改良普及センターにご相談ください。
未経験の方には研修制度があったり、新規開業の場合は条件によって補助や助成が出る場合もあります。

カフェ等の飲食店を開きたいと思っています。

まずは、都市部での開店と同様、事業計画や店舗運営イメージを明確にすることと併せてリサーチ等の調査を十分にされることをおすすめします。
例年観光客が100万人以上来島されていますが、繁閑差も大きく観光の方だけでは経営が難しいと思います。かといって、小豆島人口約26,000人、豊島人口約700人でうち40%が高齢者層ですので、そういったマーケットにおいて、どういった形で運営していくのか、ということを十分事前にお考えいただいた方が失敗のリスクを減らせます。
私たちとしても、移住されてお店をはじめる人全てを応援したいですし、途中でやめて欲しくないとも思っていますので、続けられる形を検討していただければと思います。

無料で家を入手することはできますか?またそのような物件を教えてもらえますか?

そんな美味しい話は基本的に無いと思って地方移住を考えた方がいいと思いますし、そういった情報にたどり着くのも実際のところ難しいです。
そのような形で譲り受けた例をいくつか知っていますが、既に数年住んでて所有者と交流があったり、何度も通って信頼を得た上で時間と手間・労力をかけ、初めて譲ってもらっています。島で暮らす意思が固まり、さらにある程度の修繕は自分でやるというような熱意、所有者に信頼を得るための努力を惜しまないということであれば別ですが、「タダの家があるから小豆島、豊島に来る」という物件先行型の移住は、あまりおすすめしません。加えて、当方でそのような物件に関してサポートできることもありません。
また、今後当法人で譲渡希望物件の情報の受付けを検討していますが、定住促進の観点で、既に数年島に住み定住意思がある方に対してお繋ぎすることを想定しています。

海の見える家に住みたいです

よくあるご相談で「海が見える家に住みたい」というご質問を受けることが多いです。(特に年配層の方から多く受けます)
小豆地域の中で「海が見える」地域の特徴としては①低地帯(古い集落)②低地帯(埋め立て)③住宅地域④高台地域に区分され、それぞれ下記の特徴があります。

  ①低地帯(古い集落) ②住宅地域(埋め立て) ③住宅地域(古い集落) ④高台地域
海からの距離
家から海が見えるか
アクセス・利便性
車の必要性 必要 必要
集落人口 少ない 多い 多い 少ない
災害リスク(津波) 高い 高い 普通 低い

自宅や集落から海が見えやすいのは、①④になりますが、スーパーマーケットや商業施設がある中心部からは遠い場合が多いですので、車移動が必要になってきます。(利便性の低い地域は、バスの本数も少ないです)
こういったことから、「いま住めるか」だけではなく、10~15年後にご自身がどうなっているか、その時にどのような暮らしがベストなのかを考えた上で、お決めいただくのがよいかと思います。

また、島内は車で5~10分走れば海岸に行ける地域が多いですし、海水浴が出来る浜辺は限られてくるのである程度距離があります。
ですので、「自宅から海が見える」ことが譲れないのか、それほどでも無いのか。
また、自宅から見たい場合は、「朝日が見たいのか」「夕陽が見たいのか」という見たい景色のイメージを明確にし、その上で居住地域、そして住宅を選定していくのが進め方としておすすめします。

仕事と住居、どちらを先に探せばいいですか?

確実に必要なのは、住居なのは間違いないですが、賃貸だったり購入でローンを組む場合等は、定職に就いていないと契約が難しいと思います。これは地方だから島だからということではなく、都市部でも同じです。
まずは、生活経済基盤となる「どう働くか」を決め、ある程度の段階になってから家探しをされるのが良いかと思います。
ただし、すぐ家が見つからない可能性もありますので、余裕を持った計画での地方移住をおすすめします。

移住するまで、どのぐらいの期間を考えればいいですか?

仕事・家ともにこれから検討という場合は、半年~1年ぐらいで計画しましょう。
一方で、就職内定や起業、リモートワーク等も含めた「働き方が概ね固まっている」なら、短期間で転入できる可能性も。ただし、タイミング良く家が見つからない場合もあるので、時間のゆとりと気持ちのしなやかさを併せ持った移住計画をおすすめします。
また、準備期間は仕事・家を決めるだけではなく、島を知り、島の人と繋がって交流を温めていく貴重な期間でもあります。