ご近所付き合いの中で感じる島民性

子育て 島ぐらしダイアリー 島の休日 島の日常 島人・交流

こんにちは!土庄町地域おこし協力隊の堀川です🐔

小豆島に移り住んで、あっという間に丸2年が経ちました。
右も左もわからなかった日々から少しずつ慣れ、今では顔と名前が一致するご近所さんも増えてきました。
今日は、そんなご近所付き合いの中で感じた‟島民性”について書き留めてみようかと思います。

先日、ご近所さん(70歳くらいのおばちゃん)のお宅でビワ狩りをさせてもらった時のこと。
ビワはもちろん、畑で育てた野菜など両手いっぱいのお土産を持たせてもらった帰り道、おばちゃんは私にこう言いました。

「くれぐれも、お返ししようなんか思わんでいいぞ。」

 

おばちゃんが言うには、
・自分もこの地に戻ってきた時に、周りに支えられて今がある。
・だから受け取ってくれるだけでいい。この先困った時は声かけるから、その時また頼むな。
とのこと。

このおばちゃんの愛情深さにはいつも感激・感心していて、言うまでもなく大大大好き。
でも考えてみると実はこれは珍しい話ではなく、こんな風に言ってくれる人って島中にたくさんいるなぁと思うんです。

島の人は本当によく、「えいえい。(いいよ、いいよ。)」と言います。

・独り占めせずに分け合う感覚
・自分にできることは当たり前に協力する感覚
・誰かにもらった恩を、また別のだれかに送る感覚

そういったものが島のみんなの中に当たり前のようにあって、その連鎖がこのあたたかな小豆島を作り上げているのかもしれないなと感じます。

ちょっと話は変わるのですが。

ここに移り住む前、私は、『手土産って人数分あって当然だ』と(いつの間にか)思い込んでいました。

例えばドーナツを買っていこうと思ったとき、あなたは何個買いますか?
私は、訪問先が5人家族なら「5個あって当然」、数が足りなければ「持って行ったら失礼」くらいに思っていました。

でもここにきて、その感覚は一変しました。

人数分なくてもいいみたいです。
今そこにあるものを、みんなで分け合えばいい。
背伸びしなくていい。

30年以上生きてきて、初めて得た感覚でした。

島にはチェーン店が少ないですし、手に入りにくいものもあります。
だからこそ、たった一口でも“一緒に楽しむ”という経験そのものが、島の人の喜びに直結しているように感じます。

(都会に当たり前にあるものが)無いからこそ、感じられる幸せがある。

そんなおだやかな“島民性”が大好きで、そんな感覚を小さいうちから娘に伝えられるこの環境が、私にとってとても自慢です😊

Airi

2023年5月に大阪より家族で移住してきました、堀川愛理です。
同年7月~土庄町の地域おこし協力隊に着任。“子育て移住・空き家コーディネーター”として子育て世帯の移住定住支援や空き家活用の担当をしています。
一児の母(4歳女の子)。社会福祉士。人が好き!ぜひ仲良くしてください♪

関連記事