私はバースプランの中のひとつに【分娩台の上にいる時間をできるだけ短くしたい】と書きました。
安全面などを考えると分娩台は必要なのだと思います、それを拒否するつもりはありませんでした。でもどうしても怖くて。こんなことを言ったら面倒な患者と思われるだろうか…?と思いながらも、少しでも配慮してもらえたらいいな…という思いで書きました。
そんな私の願いを、外来の助産師さんは真剣に受け止めてくれました。安全に実現できる形を考え「こんな感じどう?」と相談しながら、準備を進めてくれました。そして「スタッフみんなで共有してるからね!いつ陣痛きても大丈夫よ!」と、その時を待っていてくれました。
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いよいよ陣痛発来。病院に着いて案内された部屋には、私の思いを踏まえて、畳のような敷物やビーズクッションなどを複数用意してくれていました。
定期的にくる陣痛はもちろん辛かったです。でも、家族や助産師さんに寄り添ってもらいながら、自分の好きな場所・姿勢で過ごせたことで、安心して味わうことができました。この間、担当助産師さんの人柄にもたくさん触れ、私の中でどんどん信頼できる存在になっていきました。
いよいよ痛みが強まってきた頃、担当助産師さんから、
「そろそろかなぁ。分娩台乗れそう…?」
と相談がありました。
お産の進みは十人十色。そろそろ…と思ってもそこから時間を要することもある。分娩台に移動するタイミング、早かったらごめん、という助産師さんの謙虚さや優しさからきた相談だと思いました。
これだけ私の気持ちに寄り添いサポートしてくれる、この助産師さんが隣にいてくれるなら、もう何も怖くない。頑張れる。そう思って
『もちろん!』
と答えました。
それからの記憶は、正直曖昧です。でも、苦手な分娩台の上でパニックになりかけても、「大丈夫!」と大声で導いてくれた助産師さん・先生のおかげで、無事元気な産声を聞くことができました。

今回、私は休日深夜のお産でしたが、先生も助産師さんも看護師さんも嫌な顔一つせず、終始和やかに関わってくれたことがとても印象的でした。産後は、赤ちゃんや私たち家族の写真を「そんなに?」と笑ってしまうほどたくさん撮影してくれて。子の誕生を一緒に喜んでくれていることが、とっても嬉しかったです。
“離島医療”に、漠然とした不安を感じる人は多いと思います。実際に、離島の医療資源や医療における選択肢は、都心と比べると限られるでしょう。でも、私が今回身にしみて感じたこと、それは、
【離島だからこそできる、丁寧な医療・ケアがある】
ということ。
‟仕事を捌く(さばく)”という様子は一切なく、いつも本当に丁寧に、思いやりを持って接してくれました。
医療の専門家として頼りになるのはもちろんのこと、まるで家族や友人のように、特別な一日を一緒に味わってくれました。
私にとって小豆島中央病院 産婦人科は、心から信頼できる場所でした。
ここで、このスタッフさんたちのもとで、お産を経験できたことを、本当に幸せに思っています。

▶︎小豆島中央病院で産後入院してみた、につづく
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本投稿に際して、写真の掲載など、快く許可くださった小豆島中央病院はじめ関係者の皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました!
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