住宅・空き家について

無料で家を入手することはできますか?またそのような物件を教えてもらえますか?

そんな美味しい話は基本的に無いと思って地方移住を考えた方がいいと思いますし、そういった情報にたどり着くのも実際のところ難しいです。
そのような形で譲り受けた例をいくつか知っていますが、既に数年住んでて所有者と交流があったり、何度も通って信頼を得た上で時間と手間・労力をかけ、初めて譲ってもらっています。島で暮らす意思が固まり、さらにある程度の修繕は自分でやるというような熱意、所有者に信頼を得るための努力を惜しまないということであれば別ですが、「タダの家があるから小豆島、豊島に来る」という物件先行型の移住は、あまりおすすめしません。加えて、当方でそのような物件に関してサポートできることもありません。
また、今後当法人で譲渡希望物件の情報の受付けを検討していますが、定住促進の観点で、既に数年島に住み定住意思がある方に対してお繋ぎすることを想定しています。

海の見える家に住みたいです

よくあるご相談で「海が見える家に住みたい」というご質問を受けることが多いです。(特に年配層の方から多く受けます)
小豆地域の中で「海が見える」地域の特徴としては①低地帯(古い集落)②低地帯(埋め立て)③住宅地域④高台地域に区分され、それぞれ下記の特徴があります。

  ①低地帯(古い集落) ②住宅地域(埋め立て) ③住宅地域(古い集落) ④高台地域
海からの距離
家から海が見えるか
アクセス・利便性
車の必要性 必要 必要
集落人口 少ない 多い 多い 少ない
災害リスク(津波) 高い 高い 普通 低い

自宅や集落から海が見えやすいのは、①④になりますが、スーパーマーケットや商業施設がある中心部からは遠い場合が多いですので、車移動が必要になってきます。(利便性の低い地域は、バスの本数も少ないです)
こういったことから、「いま住めるか」だけではなく、10~15年後にご自身がどうなっているか、その時にどのような暮らしがベストなのかを考えた上で、お決めいただくのがよいかと思います。

また、島内は車で5~10分走れば海岸に行ける地域が多いですし、海水浴が出来る浜辺は限られてくるのである程度距離があります。
ですので、「自宅から海が見える」ことが譲れないのか、それほどでも無いのか。
また、自宅から見たい場合は、「朝日が見たいのか」「夕陽が見たいのか」という見たい景色のイメージを明確にし、その上で居住地域、そして住宅を選定していくのが進め方としておすすめします。

条件にあった家が見つかりません

既存住宅の中から、理想を100%叶える家と出会うのはとても難しいです。加えて短期間であったり、「海が見える」「ペット可賃貸」等の特定条件があるなどすると更にハードルが上がります。
まずは、以下のように条件の整理をし、どこを妥協するか、どこが譲れないかのポイントを明確にしましょう。

  1. 住宅や周辺環境の理想条件をリストアップ
  2. 条件に重要度を付け、5つ以下の絶対条件にする
  3. その絶対条件に基づいて、物件を比較判定する

その上で、社会的な不確定要素も視野に入れながら、余裕を持った計画にしていきましょう。
最近では、最低限の条件を満たす物件に入居をしつつ、住みながら本来の理想の物件を探すという「島内二段階移住」をされる方も多くなっています。