島への玄関口である家浦港・唐櫃港がある島の北側に対し、島の南側に位置する地区。かつては、材木問屋や廻船業で賑わっていましたが、産業衰退・人口減少の波に飲まれ、現在は集落内に商店や公共施設はありません。そのため、島外に出たり買い物をするためには車で10分ほどの家浦や唐櫃地区へ行っています。
通常は観光ルートには入りにくい地区ですが、2019年の瀬戸内国際芸術祭では4作品が展示され、他にも地元の方が民泊をするなど、港や施設が無い地区のわりには島外の方との交流は盛んです。また、観光エリアではない集落こその島民と来島者との距離の近さ、南側の穏やかな雰囲気があり、「甲生の人に会いに」再訪する方も多いです。もともとの豊島らしさを感じられ、また「島ぐらし」をしてみたい人のイメージ通りの閑静な集落でもあり、移り住む方も増えてきています。