土庄町地域おこし協力隊 堀川愛理
令和5年5月に大阪府から家族で土庄町肥土山地区へ移住。前職は医療ソーシャルワーカーで、大学病院にて長年勤務。移住後、土庄町地域おこし協力隊として、空き家お悩み相談員+子育て世帯の移住定住促進の活動を行っている。
Q1 地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
地域の多方面の方と繋がり、自分の活動を応援してもらえることです。
移住する前は、自分の存在なんてあってもなくてもいいような、ちっぽけなものだと思っていました。でもここにきて、地域おこし協力隊になって、その気持ちは大きく変化しました。
まず、地域をまとめ引っ張っているような、俗に言う「えらい人たち」との面識ができました。「期待してるよ。」なんて声をかけていただくと嬉しく、気合が入ります!
日々の暮らしの中でも、ご近所のおばちゃんや、娘が通うこども園の先生に「広報の記事読んだよ!頑張ってるね!」と声をかけてもらったり。これまでの人生では考えられないことです…(笑)
私にとっては、ただ自分のやりたい仕事をしているだけなのに、それを喜び、応援してくれる人がたくさんいるんです。「この地域の役に立てることがあるのかも」そう思えるということは、「この地域に居ていいよ/居てほしい」と受け入れてもらえている気がします。
私にとっては何よりの支えであり原動力になっています。
Q2 地域おこし協力隊をやってみて、どうですか?
同じ“地域おこし協力隊”でも、活動ジャンル、エリア、所属などによって活動内容や体制が大きく違うことには驚きました。
これまでの私は、仕事というものは上司や先輩に業務を習い、こなすというイメージでした。でも地域おこし協力隊は、「自分で道を切り開き、周囲を巻き込みながら、問題に立ち向かっていく」という感じです。自身に課せられたミッションや課題意識、目標、自分の立ち位置などを常に意識してアンテナを張っておかないと、何をしたらいいのかを見失い、流されてしまうだろうな…と思います。そこはいつも忘れないように意識しながら、活動することを心がけています。
土庄町(小豆島)には、たくさんの地域おこし協力隊の仲間や先輩たちがいます。不思議なくらいみんないい人で、困った時は相談したり助け合いながら、切磋琢磨できる環境が整っているのは、本当にラッキーだったなと思っています。
Q3 堀川さんが感じる「島の魅力」とは?
香川県小豆島は、瀬戸内海に浮かぶ2番目に大きな島です。完全離島でありながら高松、神戸、姫路、岡山と結ぶ航路があり、利便性も抜群です。観光業も盛んで、年間を通してたくさんの方が観光に訪れます。オリーブや醤油、そうめんなどが有名です。
私の暮らす土庄町は、スーパーはもちろんホームセンターや100円均一なども揃っていて、離島とは思えないくらい暮らしやすいです。
そんな便利で賑わいがある一方で、豊かな自然環境にも恵まれています。穏やかにキラキラ光る海、山々、農村、漁村、採石場、棚田など…エリアごとに全く違った景色が見られるのも魅力のひとつです。農村歌舞伎や虫送り、太鼓台巡り等の伝統文化が大切に継承されているのも島の自慢です。
「自然の豊かさ」と「便利さ」、「古き良き文化」と「新しい風」。これらの絶妙なバランスが、小豆島・土庄町の魅力だと思います!
協力隊への応募を考えている人へメッセージをお願いします
生活の場を大きく移すこと(移住)への不安に加えて、経験のない新しい仕事にチャレンジすることに不安を感じている方は多いと思います。もちろん私もそうでした。「地域を“おこす”なんて、そんな大それたこと私にできるか!?」と思っていたし、今でもその気持ちは変わっていません(笑)
でも約2年この島で暮らしていて、地元の方が口をそろえて言うのは『地域を好きでいてくれて、溶け込もう・一員になろうとしてくれることが嬉しい』ということ。
“好き”と“よろしくね”の気持ちがあれば、なんとかなりそうですよ…!あと、「私には特別なスキルもないし…」と思っている方もいるかもしれませんが、あなたのなんてことない特技や趣味が、島にとってはとても求めているものだったりします。
あなたの幸せはあなたにしか分からないけれど、もし土庄町(小豆島)で地域おこし協力隊にチャレンジしてみたいと思ってくれているのなら、その直感を信じて、一歩踏み出してほしいなと願っています。長ーく付き合いたいと思う、最高の仲間に出会えるかも?!
6/5のオンラインイベントで待ってます!